フィリピン出張の週末を使ってアンコールワットに行ってきました。
旅程
2泊4日の旅です。
1日目 | 7/28 | 夜便でマニラからシェムリアップ空港へ、アンコール泊 |
2日目 | 7/39 | 終日アンコール遺跡群を観光、アンコール泊 |
3日目 | 7/30 | 終日アンコール遺跡群を観光、深夜便でマニラに戻る |
4日目 | 7/31 | 未明にマニラ着 |
前半は一人旅で、2日目夕方から、ホーチミンに駐在している大学時代の後輩と現地で合流する予定になってます。
なので、一人旅の時間はガンガン遺跡巡りをして、後輩と合流してからは優雅に過ごすプランです。久しぶりに会うので楽しみです。
1日目
仕事早めに切り上げてホテル戻っていざ出発。こちらが搭乗便、フィリピンが誇るLCCのセブパシフィックです。シェムリアップ空港までは2時間55分。それなりに長時間なので、追加料金払って最前列の席を取りました。
ほぼ定刻通り、22時前にシェムリアップ空港に到着。
入国審査に結構な時間がかかりました。職員はたくさんいるのに、なんか非効率な感じが否めない。まぁこれも旅の醍醐味と言うことで我慢するとします。
ようやく空港を出て、ホテルの送迎を予約してあるので、それを待っている間、現地SIMを購入して入れ替えます。フィリピン出張でだいぶ慣れたんでバッチリです。
しかし、送迎がなかなか来ない。仕方が無いのでホテルに電話したところ、送迎の予約は入ってないという。それなら今から来て欲しいとお願いするも、通信事情が悪いのか音声も途切れ途切れで、なかなか円滑にコミュニケーションできない。と、目の前に現地の人(トゥクトゥクの運転手さん)がいて、英語通じたので、通話中のケータイ渡して、「ホテルの送迎を呼んでほしい」とお願いしてみた。やっぱりこういうときは現地人同士に限る。1分ほどの会話の後、トゥクトゥクおじさんから「無理だって」とのこと。うーん、本当に無理だったのか、おじさんが仕事取りたいからなのかは不明だが、深夜で疲れててホテルの送迎待つのも面倒だし、おじさんに乗せてもらうことに。明日の観光でも必要だし、明日チャーターも含めてお願いしました。$20。ホテルまでの送迎も入ってこの価格で大変ありがたい。
深夜の道は涼しくて気持ち良い。しかし街灯は少なくとても暗い。道を走る車もまばらだし、このまま連れ去られてしまうのではとほんのり不安になるも、おじさんを信じて進む。そういえばむかし韓国出張で親切なバイクのおじさんに観光地まで乗せてもらったことを思い出した。世界には良い人の方が多いよね。
ちなみにちゃんとケータイで地図見て、目的地に向かっていることは認識してました。便利になりましたよね。そしておじさんが良い人だということもわかりました。ありがたい。
そんなこと考えているうちにホテルに到着。明日はアンコールワットで日の出を見たいので、早朝4時集合でおじさんと別れた。
ホテルチェックイン後、小腹が空いたので近くの売店で買い出し。ドルが使えるので、というか、むしろ現地通貨よりドルがベターと同僚から聞いていたので現地通貨リエル(Riel)への両替はしていない。ドルで支払ったところ、おつりは現地通貨で来た。うーん、これは今後使えるのかわからないけど、まぁ記念にとっておくことにします。
2日目午前
早朝起き出してホテルのロータリーへ出るも、トゥクトゥクおじさんがいないので少し不安になる。が、間もなくやって来ました。良かった。
まずはアンコール・ワットを目指す。の前に、チケットが必要なので、チケット売り場に寄ってもらう。夜明け前にもかかわらず人がいて驚いたが、10分くらいで購入できました。そのあと一気に人が増えて、早起きしておいて本当に良かったと安堵。いよいよアンコールワットへ移動です。
アンコール・ワット Angkor Wat
入り口手前の駐車場でトゥクトゥクおじさんと別れて、歩いて中心部へ向かう。周囲はまだ暗いので注意しながら進みます。参道がかなり長いが、これから始まる1日にワクワクしながら進むと、暗闇の中から、ようやくアンコール・ワットの有名なシルエットが見えてきました。
手前の池のほとりで待つこと15分、朝日で周囲が明るくなってきて、目の前に壮大な景色が姿を現しました。
アンコール・ワットのシルエットと空のグラデーション、そして建物を境に鏡のように空が池に映る。この旅でもっとも見たかった景色。マジ最高。感動した。
ここから一気に一人旅モードで進みます。
ちなみに私の一人旅ルール
- 観光スポットできる限り詰め込む、数量重視。できればガイドブックに載っている場所コンプリートしたい。時間との兼ね合い。なので、事前にガイドブックはちゃんと調べる。
- 見たいところは時間をかけてじっくり見る。前後の移動はダッシュで(ウソ、早歩きで)。
- 移動時間を無駄にしないよう順番もしっかり設計。
- 綿密なタイムテーブル作る。
- 車の移動は安全運転で。
今回は自分で運転では無いので、3,4,5番目についてはトゥクトゥクおじさんにしっかり共有。
ここから早歩きで今日一日のプランを遂行していきます。
プラサット・クラヴァン Prasat Kravan
早朝だからでしょうか、観光客誰もいませんでした。
プラサット・バッチュム Prasat Bat Chum
今にも崩れそうなのがむしろ良い。こちらも観光客ゼロでした。
移動中の道はこんな感じ。あまり舗装されておらず、アンコールワット遺跡を少し離れると一気に田舎の風景、個人的に大好きな風景が広がっていて、走っているだけでワクワクします。
バンテアイ・クディ Banteay Kdei
塔門。朽ち果てた感じが良い。
浮き彫りの素晴らしさ。そして、それらがいまにも崩れ落ちそうな感じ。はかなさを感じます。
内部を進むと崩れ落ちてた。これが落ちてきたら間違いなくアウトですね。
建物の外側。地面には無数の倒壊した石、そして、それを超えて伸びる木の根。おそらく相当昔に倒壊したまま手つかずの状態と想像できて、悠久の時を感じます。アンコール遺跡群、最高です。テンション上がりまくりです。
スラ・スラン Sras Srang
王様が沐浴するための池だそうです。広いです。水辺は落ち着きますね。
ここも観光客ゼロでした。
タ・プローム Ta Prohm
木が覆い被さっている感じが神秘的です。
もう一枚。こういった感じで木が覆いかぶさっている場所がいくつかあります。ガイドブックでオススメ撮影スポットとして紹介されてました。
プレ・ループ Pre Rup
この辺から他の観光客も増えてきた感じ。
登ってみました。
パノラマの風景が広がります。熱帯雨林とのコントラストが絶妙です。遺跡だけでなく景色も抜群ですね。
動画撮ってみました。実際に登れる遺跡は少ないので貴重な映像。見晴らしが良いので夕日を見るには絶好のスポットのようです。柵とかないし落ちたらケガするなこれは。
と、写真撮りまくってたらここでコンデジのバッテリーが無くなったのでここからケータイで撮影することに。
東メボン East Mebon
ガイドブックによると城壁の四隅に象があるのが特徴のようです。
タ・ソム Ta Som
西塔門
東塔門を内側から。
東塔門を外側から。完全に木で覆い尽くされてます。アンコール遺跡群は左右対称が多いので、おそらく西塔門(2つ前の写真)と同じデザインだったと思いますが、まったく別物に見えますね。自然の力はすごいです。そして、それがまた、アンコール遺跡群の魅力でもあります。
プリア・カン Preah Khan
中心部手前の門。
このような2層構造は他の遺跡では見ないので意外です。事前にガイドブックで調べて興味が湧いた遺跡の一つ。アンコール行くならぜひ見るべきと思います。
塔門手前の道の両サイドにも彫刻があります。時間が足りないというのに、こういうところも思わず見入ってしまいます。
バクセイ・チャムクロン Baksei Chamukrong
青空とともに、日差しが強くなってきました。観光客ゼロでした。
プノン・バケン Phnom Bakheng
小高い丘の上に遺跡がありますので、頑張って丘を登ります。道中、うっそうとした熱帯雨林です。蒸し暑いですが、心地良いです。途中、木々の間から地平線まで見渡せるポイントがありました。引き続き頂上を目指します。
頂上に到着、と思ったら、残念ながら修復中でした。遺跡に登ることはできたので、遺跡に登ってパノラマ風景を堪能します。だいぶ遠いですが、アンコール・ワットもかすかに見えます。(この写真から見つけられたらスゴい)
この時点で12時半、予定時間を少々オーバーしています。それぞれの遺跡を見る時間は計画通りなのですが、いかんせん、遺跡間の移動に思った以上に時間がかかります。アンコール遺跡群のスケールというか、距離感を少々甘く見ていたのと、トゥクトゥクなので遅いという。
マイプランのコンプリートに向けてはあと3つあるのですが、事前調査段階でその3つは外しても良いかなと思っていたのと、朝4時から動いているので心地よい疲労感もあって、ここで終了してホテルに戻ることにします。
トゥクトゥクおじさんもだいぶ疲れているようで、私が観光から戻ってくると、たいてい座席で寝てました。引きずり回してサーセンw
そしてホテルに到着。おじさんここまでありがとう。あ、でも今日はこれで終わりではなくて、夕方から出かけるので次は17時にホテルに来てもらうようお願いしました。ホント申し訳ない。
私は部屋で2時間ほど寝ました。
2日目夕方
17時に集合して、トゥクトゥクおじさんとともに出発。後輩と合流するため空港へ向かいます。
バイク多いです。東南アジアを感じますね。
シェムリアップ空港。1階建ての小さな地方空港です。ちなみに周囲も何も無いです。
後輩とトゥクトゥクおじさんと3人で。ホントに良いおじさんでした。
合流してまずは食事へ向かいます。
トゥクトゥクおじさんはレストランまで送ってもらったところで今日は終了。時刻は20時。長時間おつかれさまでした。ホントに。明朝のホテル集合時間を伝えて、帰って行きました。ちなみに明日は$25になりました。まぁ1人分重量増えてガソリン代もちょっとかかるし、いやそれ以上に、今日いろいろ引きずり回した反省もあるし。
Mahob Khmer Cuisine
https://www.mahobkhmer.com/
事前に調べておいたカンボジア料理のレストラン。もちろんカンボジア料理なんて初めてです。美味しかったです。
パブ・ストリート
食事終えて、タクシーで繁華街へ向かいました。明るいですし、人も結構います。
飲み足りないのでバーへ。お酒は激安です。これも東南アジアの醍醐味です。
このあとマッサージ(普通のやつです)に行きました。お店は流行っているようで混んでました。が、東南アジア価格でした。ありがたいです。
これで今日は終了。23時過ぎ。ホテルに戻りました。
3日目
普通に起きて、ホテルの朝食ブッフェを楽しみました。
そして、今日はアンコール・トム遺跡群を中心に見る予定。まずはアンコール・ワットと同じく楽しみにしていたバイヨンを目指します。
バイヨン Bayon
池越しにバイヨンを撮影。池が濁っているものの水面に映る寺院も絵になります。
入り口。アンコール・トムの大きさに比例してか、他の遺跡に比べ圧倒的なサイズ感。
見えてきました。バイヨンです。ワクワクが止まらないです。テンション超高め。
クメールの微笑み
ガイドブックにオススメ撮影スポットとあったので一枚。
バプーオン Baphuon
象のテラス
近づけないので遠目から。
アンコール・トム遺跡群、期待を裏切らない素晴らしさでした。とにかく広いですが、目的のスポットを優雅に見ることができました。
そして、もう一度アンコール・ワットへ行きます。昨日は早朝だったので、昨日とは違う景色に期待。
アンコールワット2回目
長い参道を改めて歩きます。両サイドは池ではなくお濠です。中心部は広大なお濠に囲まれてます。
お濠を過ぎてもまだまだ参道が続く。かすかに寺院が見えてきたけどまだだいぶ先。マジ広いです。
昨日の朝と同じ場所から。昼のアンコール・ワットも素晴らしいです。
ようやく入り口のテラスです。
今日は第三回廊を登ってみました。先ほど歩いてきた参道が見えます。その先も見渡せます。かつての王もこの景色を見ていたんでしょうか。かつて王朝があった頃の情景を想像するだけでワクワクします。
ちなみに第一回廊のレリーフをもう一度一周しました。何度見ても感動です。
これで遺跡巡りは終了。いやー、マジ良かったー。
このあと、街に移動します。トゥクトゥクおじさんは街に着いたところでお役御免。15時くらい。3日間ありがとう。
バーやレストランを数軒まわってビール飲みまくり、食べまくり、後輩との近況報告であっという間に時間が過ぎていきました。
そして夜を迎え空港に移動、後輩は私より1時間ほど早い便でホーチミンへ旅立ちました。短い滞在時間なのにわざわざ来てくれてホントありがとう。楽しかったぞ。
しかし、私が乗るマニラ行きは、搭乗時間になってもまだ飛行機が着いてないという、LCCあるある。結局1時間以上遅れて日付が変わる直前に出発、マニラに着いて、ホテルのベッドに入ったのは午前4時過ぎでした。まぁこれも旅の醍醐味ですね。
こうして、弾丸2泊4日のアンコール遺跡の旅は終了、とても充実した旅になりました。アンコールまた行きたいです。
Prince d'Angkor Hotel & Spa
Agodaで予約。朝食ブッフェ満足度高かったです。プールもあってなかなか良いホテルでした。繁華街(パブ・ストリート)から徒歩10分くらいです。
ガイドブックはいつもどおり地球の歩き方です。とても詳しくて助かりました。
D22 地球の歩き方 アンコール・ワットとカンボジア 2019~2020 (地球の歩き方 D 22)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2018/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)